お仕事内容を教えてください。
映画のスタートアップ企業の立ち上げをしています。映画を買い付けて国内配給したり、宣伝マーケティングを担ったり、自社作品の制作などを行なっています。
学生時代(高校生/大学生)、熱中していたことは?
高校時代はサッカー部に所属しながら、同時に軽音学部にも入っていました。コピーバンドで、ギター担当として様々な楽曲を演奏していました。 大学に入学してからは「哲学・思想・文学」を中心とした学問や、国際協力(フィリピンのスラム街を支援する活動)に熱中していました。また住んでいた家の横にTSUTAYAがあったので、映画の名作を借りてきて家で見るという生活を繰り返していたのが映画に興味を持ったきっかけでした。
エンタメ業界で「働く」ことを意識したのはいつ、どんなきっかけでしたか?
大学時代に「文学とは何か」という書籍や、内田樹先生の「壁と卵」というスピーチ等と出会い、批評的・学問的な観点から「物語」の重要性を強く感じました。またその時映画をよく見ていたこともあり、「物語」「映画」が一人一人の人生を変えたり、社会を変えたりする可能性を持っていると強く感じ、業界で働きたいと考えるようになりました。
あなたのはじめの1歩 (最初に作ったもの、踏み出した瞬間) を教えてください。
社会人向けの映画学校に通い、13分の短編映画を作りました。今見るともっとこうしたかったという点が山のように出てきますが、初めて何かを作ったことで自分が好きなもの・嫌いなものと身体的に向き合うことができました。
学生時代の、あなただけの修業方法は?
好きな作品と出会った際には(「アメリカンビューティー」「レディーバード」「マグノリア」等)、紙の脚本を探して(図書館やインターネットにあるケースが多いです)、読みながら映画の画面と見比べて分析をしました。 ジドフィールドやSave The Catなどの本で脚本のベースとなる知識を身につけた後、好きだと感じた映画は全体のプロットがどのように構成されているかを意識しながら視聴することを気をつけています。
仕事をする中で面白かったこと、嬉しかったこと、もしくは印象に残っていることを教えてください。
映画の宣伝を通じてSNSなどでリアルタイムに社会の反響を知れるのが楽しいです。また、実際の映画館で観客の方の顔を見る瞬間は、何度体験しても特別な気持ちになれます。
あなたにとってエンターテイメントとは。熱い想いを聞かせてください!
誰かの「人生」と「社会」を変えるだけの熱量を持ったストーリーのある体験
学生時代に影響を受けた作品と、その理由を教えてください。
<本> 「物語とは何か」(テリー・イーグルトン)
<映画> 「生きる」(1952年) 「今を生きる」(1989年) 「8½」(1963年)
分野の知識を勉強するのに役立つサイトや本などがあれば教えてください。
MasterClass:著名人が講師として登場する有料オンライン講座。自分自身もスコセッシ監督や、スパイクリー監督、アーロン・ソーキン(脚本家)などの講座を受けました。
最後に学生への応援メッセージをお願いします
自分自身、大学を卒業して新卒で広告代理店に入社し、3年勤務した後に映画会社へ転職。更に3年後に映画のブランドを立ち上げたいという思いから独立しました。まっすぐ無駄のないキャリアパスではないですが、それぞれのフィールドで学んだことや経験が自信の強みになっているように感じます。ぜひ自分自身を信じて、それぞれの道で頑張りましょう!
松岡優馬
出身
京都府
職種
映画スタートアップ 起業家
経歴
Velvet Filmsという会社の代表として、映画のスタートアップ企業の経営をしています。映画を買い付けて国内配給したり、宣伝マーケティングを担ったり、自社作品の制作などを行なっています。