お仕事内容を教えてください。
漫画や小説をアニメや実写化などメディア化する際に、製作委員会から二次利用(グッズ化、配信など)の申請が来るのですが、それらを取り回すライセンス業務を担当しています。「原作使用許諾契約書」「共同事業契約書」などの契約書の取り回し、製作委員会からの分配のお金の管理もしてます。
学生時代(高校生/大学生)、熱中していたことは何ですか?
大学ではインターンで働くことに熱中してました。きっかけは、サイバーエージェント創業者の藤田晋さんの講義を受けたこと。合計10社ぐらいで働きました。
特に熱中したのは、大学の寮で知り合った友人と立ち上げた学生向けメディア。寝る間と授業を受けること(笑)を惜しんでコミットメントしました。結果、立ち上げ始めて約1年くらいで当時最も読まれている学生向けメディアの1つになり、サイバーエージェントグループに事業譲渡という形になりました。
エンタメ業界で「働く」ことを意識したのはいつ、どんなきっかけでしたか?
このentaneが生まれるきっかけになった「みらい塾」に、1期生として参加した時です。当時サイバーエージェントの就職が決まっていたので、ファーストキャリアはIT業界で働くと決めていましたが、「みらい塾」で学んだことをいつかエンタメ業界にお返しをしたいと当時から思ってました。
あなたのはじめの1歩 (最初に作ったもの、踏み出した瞬間) を教えてください。
小学生の頃に友達とオリジナルのカードゲームを編み出し、会社ごっこもしてました。遊戯王とデュエルマスターズが当時流行ってましたが、学校には持ち込めないから、自分たちで遊べるものを作りました。競合のカードゲームが別のクラスから登場するなど、男子の間では広く流行りました。折り紙がカードを買う為のお金の代わりだったのですが、小学校卒業の時に大量の折り紙が家に溢れかえりました笑
振り返ると、小学生の頃からエンタメとビジネスが好きだったのかもしれません。

学生時代の、あなただけの修業方法があれば教えてください。
先ほど挙げた学生向けメディアは、ほぼ自分1人で1年間毎日記事を書いてました。最低でも3000文字、長いと1万文字の記事を毎日書いてたので、文章を書くこと・発信することは鍛えられました。記事のネタも探すので、リサーチ力も身につきました。今では、すっかり習慣になってしまって、毎日Xでエンタメのニュースを発信してますね…笑
Xアカウント:https://x.com/murata_taisuke?s=21&t=B6_7uBLE8-XPWgMhHIOsCw
仕事をする中で面白かったこと、嬉しかったこと、もしくは印象に残っていることはありますか?
芸能事務所でファンクラブ運営に携わっている時は、ファンの方がSNS上で喜んでいるのを見ると、そのコンテンツを届ける努力をして良かったと嬉しかったですね。
現在はマンガの作家の先生、編集者の方がアニメグッズをSNSで宣伝、グッズ化を喜んでいるのを見るのも嬉しいです。
あなたにとってエンターテイメントとは?
エンターテイメントは「心のインフラ」だと思います。光・熱・電気・水・ガスなど様々なエネルギーがあるように、エンタメもマンガ・映画・音楽・ゲームなど多種多様なものがあります。状況に応じて様々なエンターテイメントを楽しむことで、日々に彩りが出るものだと思っています。個人としても沢山のエンターテイメントを楽しみたいし、誰かの心のインフラになれるようなエンターテイメントも作って届けたいと思ってます。
学生時代に影響を受けた作品と、その理由を教えてください。
映画「スターウォーズ」シリーズ。
祖父に連れられて映画館で観たことをきっかけに、映画好きになれた思い出深い作品です。
作品の素晴らしさだと、いわゆる「世界観IP」として、今も様々なシリーズで展開している点。ライトセイバーに流派と相性がある、モブキャラにも名前と設定があるなどとにかく作り込みが凄い!
最近印象に残っている作品と、その理由を教えてください。
2023年に公開された劇場アニメ「駒田蒸留所へようこそ」。
夢、仕事、キャリアに思い悩んだ人に特に刺さる作品だと思います。
みんな大小あれど夢があると思うんですが、その夢を仕事に出来てる人は多くない。そんな人が今日も明日も頑張れるセリフが作中にあるので紹介します。
「どこから始めたとしても、なりたい姿さえわかっていればたどり着ける」
最後に学生への応援メッセージをお願いします!
とりあえず、とにかくやってみる!計画性はもちろん必要ですが、やってみて経験しないと分からないことの方が多いと思います。
もし、何か挑戦してみて、エンターテイメント業界で働きたいと思ったのなら、その時は仲間として一緒に頑張りましょう!
村田泰祐
出身
奈良県
職種
ライセンス
経歴
上場エンタメ企業の出版事業部